「祐美さんは祥子の何?」
「ここで祐巳さんを捨てるようなら、私もあなたと姉妹の縁を切らなければならないところだったわ。」
紅薔薇さまは柔らかな表情ながらも、なかなかに厳しい発言をおっしゃっている。
祥子さまは侮辱を受けたかのように、顔が紅潮したまま、まさに怒りと屈辱に打ち震える赤鬼もとい紅薔薇であった。
……… 薔薇の館を覆う沈黙、それを破るのは……。
「じゃあ、私も、令ちゃんとの姉妹の縁を、なんとなく切らなければならないところだったわ!」
まったく無関係の黄薔薇のつぼみとその妹であった。
なぜなら、それは由乃さんだからです。
「由乃ぉ……。」令さまは頭を前のめりに、テーブルに頭をぶつけていた。
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